セミナー・勉強会・イベント詳細第41回日本臨床栄養学会総会・第40回日本臨床栄養協会総会　第17回大連合大会

テーマ

ライフステージを考慮した臨床栄養学の発展　－世代をつなぐ＆地域をつなぐ 食と栄養－

第41回日本臨床栄養学会総会
会長 葛谷 雅文
名古屋大学大学院医学系研究科 教授

この度、第17回大連合大会を名古屋で大阪市立大学の塚田定信先生（第40回日本臨床栄養協会総会会長）とともに開催させていただくことになりました。臨床栄養は小児から高齢者とあらゆるライフステージをターゲットにする必要があります。臨床の現場における栄養状態の評価や管理法に関しては画一的な方法ではなく、そのライフステージを考慮する視点が大変重要であると認識しています。私の専門は高齢者医療でありますが、メタボの考え方をそのまま後期高齢者に当てはめることは困難です。メタボからフレイルへのギアチェンジがある時期に必要になります。また、今後医療の場は病院医療、外来医療に加え第三の医療と言われる在宅医療の進展が予測されます。超高齢社会に突入した我が国においては臨床栄養自体も地域包括ケアを重視する必要があります。在宅医療における栄養の在り方は病院医療に比較し、まだまだ脆弱です。エビデンスも希薄ですし、実際に在宅医療における臨床栄養は不十分と言わざるを得ません。また、今後も病院における栄養管理が重要であることも言うまでもありませんし、医療の場の機能分化が進んだ昨今、栄養・食事に関する情報提供の重要性も指摘されています。今回の本大連合大会では、これらの思いを込めて、テーマとして「ライフステージを考慮した臨床栄養学の発展－世代をつなぐ＆地域をつなぐ 食と栄養－」を掲げました。若干欲張りすぎた感もありますが、この会は医師、栄養士、さらに看護師、薬剤師など多職種が関われるという強みがある大会です。是非多くの方にご参集いただき、このテーマを頭に描きながら積極的に参加いただき、活発な大会にしていただきたいと思います。では、名古屋でお会いすることを楽しみにしています。

第40回日本臨床栄養協会総会
会長 塚田 定信
大阪市立大学医学部附属病院 保健主幹

この度、第40回日本臨床栄養協会総会を名古屋大学大学院　葛谷雅文先生（第41回日本臨床栄養学会総会会長）とともに2019年10月26（土）～27日（日）の2日間、名古屋ガーデンパレスにて開催させていただくこととなりました。17回目となる両会の大連合大会にて協会総会会長を仰せつかり大変光栄に思っております。
さて、日本臨床栄養協会は「日本栄養学院」構想として、臨床栄養での実践者育成の取り組みとともに、今や国民の栄養補給に大きく影響する保健機能食品の正しい利用と正確な情報を伝達できる専門職として「NR・サプリメントアドバイザー」の要請に努めております。
また、日本臨床栄養学会と連携して行う臨床栄養学分野での研究や活動は、臨床での実践に即応できるものとして結実しつつあります。
本大連合大会も日本臨床栄養学会と日本臨床栄養協会が、その活動実績を報告、議論し新たな提言を行う機会として医師や管理栄養士、薬剤師、看護師など医療専門職種が一同に会し、実りあるものとなるよう努力いたします。
第17回大連合大会では、胎生期から高齢者までの幅広い視点で臨床栄養学を高め合い、医療の実践に生かしていくことを願って、テーマを「ライフステージを考慮した臨床栄養の発展　－世代をつなぐ＆地域をつなぐ　食と栄養－」といたしました。
今回も、本会の特色を継承し小児から高齢者まで各世代での問題や、各疾病の先端情報を織り交ぜたプログラムを検討しております。
多くの皆様にご参加いただき活気ある楽しい学会にしたいと思います。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。